こんにちは!歯科衛生士のみんみんです。
小児の口腔粘膜疾患について勉強したい
定期試験で小児の粘膜疾患について出るから勉強した
今回は定期試験でよく出る
・麻疹(はしか)
・ヘルパンギーナ
・手足口病
・単純疱疹(口唇ヘルペス)
についてお話していきたいと思います。
最後までお読みいただけると幸いです!
1. 麻疹(はしか)
麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる非常に伝染性の高いウイルス性疾患です。
ウイルスにより口腔内に水疱を形成します。
主に小児に発症しますが、成人でも感染することがあります。
症状
- 高熱
- 咳、鼻水、目の充血
- 発疹(顔から始まり全身に広がる)
- コプリック斑 皮膚に発疹が出る前に1~3mmの灰白色の斑点が見られる
- 潜伏期間は10〜12日
歯科での対応
麻疹の発疹が口腔内にも現れることがあるため、麻疹とは思わず歯科医院に来院される方もいます。
麻疹の患者が来院した場合、すぐに隔離し、他の患者への感染を防ぐために速やかに対応する必要があります。
非常に感染力が強いため、院内感染には注意が必要です。
2. ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスA群・エンテロウイルスによって引き起こされます。
特に乳幼児に多く見られます。
症状
- 突然の高熱
- 喉の痛み
- 口腔内の水疱や潰瘍(特に咽頭や扁桃に現れる)
- 小水疱が破れて小アフタになる
- 潜伏期間は2・3日
- 夏に流行しやすい
歯科での対応
口腔内の症状が顕著なため、患者が食事や飲み物を摂取しにくくなり歯科医院に来院される患者さんがいます。
非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服が必要なため内科に紹介しましょう。
また疼痛があり歯磨きが難しい場合があります。
しかし口腔内が汚れていると、粘膜炎のリスクが上がるため、できる範囲歯磨きを行ってもらうようにしましょう!
3. 手足口病
エンテロウイルスによって引き起こされる感染症で、特に幼児に多く見られます。
症状
- 発熱
- 手、足、口の中に小さな水疱や発疹
- 食欲不振、喉の痛み
- 潜伏期間は2〜7日
- 1〜2日間の発熱
- 水疱が破れて小アフタになる
- 大体’〜10日間で自然治癒
歯科での対応
口腔内に症状が出るため、歯科診療中に確認することが多いです。
症状が見られた場合、他の患者への感染を防ぐための他の患者さんとしっかりと隔離して院内感染を予防しましょう。
4. 単純疱疹(口唇ヘルペス)
単純疱疹は、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされます。
口唇や口腔周囲に水疱が生じ、痛みを伴います。
症状
- 口唇や口腔内の水疱
- 痛みやかゆみ
- 発熱やリンパ節の腫れ(重症の場合)
- 乳幼児期に初感染が多い
- 水疱→ビラン→アフタ
- 1−2週間で自然治癒
歯科での対応
単純疱疹の患者には、ウイルスの再活性化を避けるためにストレスや疲労を避けるように指導することが大切です。
また、感染拡大を他の患者への感染予防策を徹底しましょう。
まとめ
麻疹(はしか)・ヘルパンギーナ・手足口病・単純疱疹(口唇ヘルペス)は口腔内に症状が出ることが多く患者さんが来院される場合があります。
院内感染を防ぐためにもしっかりとスタンダードプリコーションを行い他の患者さん・医院のスタッフの感染を防ぐようにしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント