バキュームのアシストが難しくてコツがあれば教えて欲しい
バキュームって難しいよね・・・
今回は
・バキュームバキュームが難しい
・部位毎にバキュームの位置について知りたい
と思っている方向けの記事です。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
バキュームアシストの注意点
バキュームアシストは最初は誰でも難しいです。
患者さんによって開口量や舌の大きさが違います。
また嘔吐反射がある患者さんもいるため臼歯部のアシストをする際バキュームを奥まで入れてしまうと苦しくなってしまいます。
臼歯部のアシストの場合は補助的に排唾管を使用も検討してください。
アシストを始める前に患者さんにバキュームが口に入ることを声かけしましょう。
また奥に水が溜まってしまったり、気分が悪くなった場合は左手もあげてもらうように伝えましょう。
バキュームの位置
ではバキュームを置く位置について部位に分けて説明していきます。
上顎の前歯
まず初めに説明するのは、上顎前歯部です。
上顎前歯部で注意しなければいけないのは
・歯槽骨にバキュームを当てない
・上唇小帯
の二点です。
前歯部は歯槽骨を覆う歯肉が薄いため、バキュームが当たると痛みがあります。
歯の下の歯槽骨にバキュームを当てないように注意しましょう。
また上唇小帯の部分にはバキュームをおかないようにしましょう。
上唇小帯が引っ張られると痛みがでます。
上顎前歯部のアシスト時、バキュームのチップと歯が平行になるようにします。
また歯とバキュームチップは1cmくらい離して吸引しましょう。
先生が削る位置を変える時はバキュームチップの位置を変えます。
前歯部はアシストが難しいし忙しいね
右上臼歯
臼歯部のアシストをする際水をしっかりと水を吸いたいと思い歯にバキュームを近づけたいと思ってしまいますが、バキュームはタービンからでた水が歯に反射したものを吸うようにしましょう。
タービンから出た水を反射する前に吸ってしまうと火傷のおそれがあります。
歯とバキュームは1cmくらい離すようにします。
またバキュームとバーが当たってしまうと治療の妨げになってしまうので注意しましょう。
しかし遠すぎると奥に水が溜まってしまうので適時口腔内を確認しましょう。
また頬側の時はタービンなどのヘッドがバキュームに当たりづらいため、直接水を吸いにくいのでバキュームの位置が近くても大丈夫です。
左上臼歯
口角の部分にバキュームを置いて開かないよう注意しましょう。
口角の部分を引っ張ると痛みがあり口角炎の原因になります。
また口は横に引っ張っても口は広がりません。
斜め上にバキュームを引くと頬粘膜が広がりやすいです。
バキュームをしっかり口の中に入れ斜め上に引くことを意識しましょう。
下顎前歯部
上顎前歯部と同様歯肉が薄いので当たらないように注意しましょう。
また歯科治療の際、下唇の部分に力が入りやすく吸引が置きにくい場合があるので、そのような場合は先に指などで下唇を排除してからバキュームをおくと固定しやすいです。
それでも口唇圧が強くバキュームを固定するのが難しい場合は、口唇にロールワッテを入れて、その上にバキュームを置くのもいいと思います。
この際絶対にロールワッテを口腔内に置き忘れないようにしましょう。
また小児の場合は注意が必要です。ロールワッテを誤飲し死亡事故もあります。
小児の際は、排唾管を積極的に使用しましょう。
下顎前歯部の場合は基本的に唇側に置くようにします。
3・4番のバキュームは奥まで入れずにチップで吸うようにします。
上顎同様小帯には気をつけましょう。
下顎前歯部はバキュームを持つ手が上がりすぎないように注意しましょう!
左下臼歯部
バキュームを立てて吸引するとアシストしやすいです。
また上顎臼歯部同様バキュームで口角を引くのではなく、斜め下方向に引くようにしましょう。
バキュームと歯の間は1cmほど開け、タービンなどのヘッドには気をつけるようにします。
右下臼歯部
右下臼歯部の場合は舌側に吸引を置きます。
この際、舌を動かす患者や舌に力が入りバキュームで圧排できにくい患者さんがいます。
しかしバキュームでしっかり舌を圧排しなければバーで舌を傷つけてしまう場合があります。
しっかりバキュームで排除するようにしましょう。
舌圧が強い患者さんは、緊張していたり歯科恐怖症のおそれがあります。
無理にバキュームで舌を圧排するのではなく、声かけも需要です。
適時患者さんに声かえを行い、リラックスしてもらうようにしましょう!
まとめ
長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
基本的にバキュームチップのカット面は上になるようにしておきます。
どうしてもバキュームを置く場所がない場合はとりあえず奥に入れて溜まった水を吸っておきましょう。
バキューム技術は1年程でコツが掴めてきます。
もしアシストが難しい場合は、治療後に先生に質問しアドバイスをもらうのもいいと思います。
人からのアドバイスが上達への一番の近道!
参考になれば幸いです。
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